水素(H2)の拡散について

投稿者: | 2022年10月4日

拡散(かくさん、英: diffusion)とは、粒子、熱、運動量、等が、散らばり、広がる、物理的な現象であり、自然法則です。物質は、この自然法則である拡散によって、高濃度側から低濃度側へ移動します。

では、水素の拡散について簡単な実験をしてみましょう。
一般のジップロックの普通のビニール袋を用意します。厚さは、0.04mmです。この厚さは、上皮細胞の厚さと同じくらいです。
このなかに水5mLいれて、ジップロックします。そして、プラチナコロイドを含むメチレンブルー液を一滴たらします。メチレンブルー液は青い色ですが、水素と結合すると透明になります。このメチレンブルーの色で、水素がビニールを通過できるかどうかを調べることができます(スタート)。
この袋を揺らしながら市販の水素水にいれてみます。2分後には、青い色はずいぶん薄くなり、4分後には透明になりました。
この結果、水素(H2)は0.04mmのビニール膜を2-4分で通過することがわかります。最初は、袋のなかは水素がゼロで、外の水素水は高濃度ですので、高濃度側から低濃度へ2-4分で拡散したことがわかります。