質問の回答

「体が若くなる技術」に対してのコメント、質問などへの回答

体が若くなる技術(太田成男著:サンマーク出版)はおかげさまで、たいへん好評です。多くの一般の方々が興味をもって読んでいただくために執筆したこともあり、専門の方々を中心に「もう少し詳しく知りたい」「書かれた内容の根拠を知りたい」という声も寄せられています。そこで、拙書をもっとよく理解していただくためのコーナーを設けました

Q13:topics35 カロリー制限と「空腹感」の関係とは?

Q12:topics31ビタミンCの過剰投与によるがん治療

Q11: ビタミンCはいくらでも摂ってよいものだと思っていました。ビタミンCが酸化剤として働く根拠の論文を教えてください

Q10:鳥のミトコンドリアからは、活性酸素が出にくいということですが、そのメカニズムはわかっているのですか?

Q9: カロリー制限をするとミトコンドリアが増えるというのは、人を対象にした研究はあるのでしょうか?

Q8:サルがカロリー制限すると生活習慣病にならずに長寿になるということはわかりましたが、人間がカロリー制限した時に健康によいなどの研究はまだないのですか?

Q7:カロリー制限をした時に、長寿遺伝子が発現して、ミトコンドリアを増やすとのことですが、長寿遺伝子のはたらきの中心がミトコンドリアを増やすというのは言い過ぎではないでしょうか

Q6:運動すると老化してもミトコンドリアが増えているという根拠はあるのですか?それは動物実験に基づいて推論しているのですか?それとも、人間で研究したデータがあるのですか?

Q5: ミトコンドリアは運動すると1週間で増えると書かれていますが、人間のデータなのですか?どうやって調べるのですか?

Q4:脳は糖以外もエネルギー源として使うというのは本当ですか?

Q3:栄養バランスは「3:1:1」で摂りなさいと書かれていますが、根拠は何ですか?

Q2:双子の研究で、運動によって「老化の進み具合」が抑えられたと書かれていますが、老化の基準は何をもちいているのでしょう?

Q1:週末プチ断食がよいと書かれていますが、どのくらい根拠のある話なのですか?
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Q1: (193頁) 週末プチ断食がよいと書かれていますが、どのくらい根拠のある話なのですか?

A1: まず、線虫をつかった研究で、断続的カロリー制限でも、継続的なカロリー制限と同じ効果がでることが、出されています。

Signalling through RHEB-1 mediates intermittent fasting-induced longevity in C. elegans. Honjoh S, Yamamoto T, Uno M, Nishida E.Nature. 2009 Feb 5;457(7230):726-30. Epub 2008 Dec 14.

そして、最近、人間で週二回カロリーを30%にした時の結果が論文として報告されています。初版では、この点については、ややあやふやな表現で記載されていましたので、3刷からはもう少し明確な表現に改訂しました。

論文は以下のものです。

The effects of intermittent or continuous energy restriction on weight loss and metabolic disease risk markers: a randomized trial in young overweight women. Harvie MN, Pegington M, Mattson MP, Frystyk J, Dillon B, Evans G, Cuzick J, Jebb SA, Martin B, Cutler RG, Son TG, Maudsley S, Carlson OD, Egan JM, Flyvbjerg A, Howell A. Int J Obes (Lond). 2010 Oct 5. [Epub ahead of print]

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Q2: (104頁)双子の研究で、運動によって「老化の進み具合」が抑えられたと書かれていますが、老化の基準は何をもちいているのでしょう?

A2: テロメアの長さをはかって、運動によって老化を抑制できる事を示しています。テロメアの研究に対しては、2009年ノーベル賞が授与されましたので、ご存知の方も多いと思います。ところで、2401の双子と書かれてあったので、2401組の双子の研究かと誤解してしまいました。よく読んでみると2401人を調べたという結果でした。そのため、3刷からは、間違いを訂正させていただきました。

論文は以下のものです。

The association between physical activity in leisure time and leukocyte telomere length. Cherkas LF, Hunkin JL, Kato BS, Richards JB, Gardner JP, Surdulescu GL, Kimura M, Lu X, Spector TD, Aviv A. Arch Intern Med. 2008 Jan 28;168(2):154-8.

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Q3: (190頁) 栄養バランスは「3:1:1」で摂りなさいと書かれていますが、根拠は何ですか?
Tunco”CR・IF”という方からamazonのカスタマーレビューで以下のコメントが寄せられています(2010/12/22)。「体が若くなる技術」 190pの栄養バランスの項で、炭水化物・蛋白質・脂質の比は「3:1:1=6:2:2」はブ~。 正解は「炭水化物・蛋白質・脂質」=「1:3:6」。

A3: Tunco”CR・IF”という方は、いろいろな事情を詳しく知っておられる専門家からのコメントだと思います。まず、非常によく読んでいただいた事に感謝の意を表します。

食事の栄養バランスについては、いろいろな説が出されています。しかし、栄養バランスについては、多くの有識者が実情も踏まえ検討され農林水産省から提唱されている「食事バランスガイド」と厚生労働省が多くのエビデンスに基づいて出されている「日本人の食事摂取基準」を参考にしています。

農林水産省「食事バランスガイド」 http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4f.pdf

日本人の食事摂取基準では、

蛋白質:成人男子推奨量60g(240kcal)、炭水化物:カロリーの50~70%、脂質:カロリーの20-30%となっています。

脂質を下限の20%におさえ、炭水化物の平均の60%を採用し、残りを高蛋白質になるようにやや多めに20%と設定した値が、3:1:1です。

Tunco”CR・IF”という方は、「炭水化物・蛋白質・脂質」=「1:3:6」を推奨していますが、これでは極端に炭水化物が少なく、脂質が多いように思われます。最近は、炭水化物を少なくすると良いという説がありますが、まだ標準的な説ではないと思います。

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Q4: (123頁) 脳は糖以外もエネルギー源として使うというのは本当ですか?
Tunco”CR・IF”という方からamazonのカスタマーレビューで以下のコメントが寄せられています(2010/12/22)。「体が若くなる技術
123pの「ミトコンドリアは脳ではグルコースしか使わない 」も完全に間違い。 だから、炭水化物・蛋白質・脂質の比は「3:1:1」になってしまうのであろう。 もちろん脳のミトコンドリアはケトン体も利用出来る。 ケトン体は血液-脳関門を通過出来るからだ。」

A4: ケトン体についてですが、2010年の日本抗加齢医学会の研修用講演会では、私は専門家に対して「脳はグルコースだけでなくケトン体もエネルギー源として利用できる」と講演しました(注:ケトン体とは、ミトコンドリア内で脂質から作られ、別の場所へ輸送されて別の組織のミトコンドリアでエネルギー源として使われる物質)。しかし、脳がケトン体をエネルギー源として用いるのは、炭水化物を少なくしたケトン食を利用している場合と、絶食状態のとき、重篤な糖尿病患者に限られます。絶食状態は2日間くらい食事をとらないときのことです。ですから、普通の状態では、脳はもっぱらグルコースをエネルギー源として使っています。この本で書いている状況は、夜食をどうするかという日常の状況で、1~2日絶食をしている時ではないですので、「脳は糖(グルコース)しか使わないのです」という記載をまちがって書いたわけではありません。

一般の方々を対象にする場合と、専門の方々を対象にする場合では、状況を見極めながら記載内容を選択するということになると思います。「(条件を詳しく説明して)正確に」を説明することを求められる場合と「(特殊な状況の説明は省いて)わかりやすさ」を優先的に求められる場合では、少しずつ記載をかえないとかえって混乱する事になりかねません。このような配慮をしながら、本を執筆していることをご理解ください。

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Q5:ミトコンドリアは運動すると1週間で増えると書かれていますが、人間のデータなのですか?どうやって調べるのですか?

A5:運動によってミトコンドリアが増える事はかなり以前から証明されています。太腿の筋に針をさして採取して調べています。 Mitochondrial enzymes increase in muscle in response to 7-10 days of cycle exercise. Spina RJ, Chi MM, Hopkins MG, Nemeth PM, Lowry OH, Holloszy JO. J Appl Physiol. 1996 Jun;80(6):2250-4.

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Q6: 運動すると老化してもミトコンドリアが増えているという根拠はあるのですか?それは動物実験に基づいて推論しているのですか?それとも、人間で研究したデータがあるのですか?

A6:平均70才の運動していた人のミトコンドリアと運動をしなかった人のミトコンドリアを比較した研究があります。70才でも運動をよくしている人は、若い人のミトコンドリアと遜色ありません。

運動の大切さをしめした論文です。

Aberrant mitochondrial homeostasis in the skeletal muscle of sedentary older adults. Safdar A, Hamadeh MJ, Kaczor JJ, Raha S, Debeer J, Tarnopolsky MA. PLoS One. 2010 May 24;5(5):e10778.

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Q7: カロリー制限をした時に、長寿遺伝子が発現して、ミトコンドリアを増やすとのことですが、長寿遺伝子のはたらきの中心がミトコンドリアを増やすというのは言い過ぎではないでしょうか?太田教授の立場からするとミトコンドリアを中心に置きたいというのはわかるのですが、ミトコンドリアに我田引水すぎるのではないかとも思えるのですが、いかがですか?

A7: 長寿遺伝子を発見したのはGuarente教授です。その本人が、老化とカロリー制限と長寿遺伝子の関係で、ミトコンドリアを重視している論文を書いています。その中で、酵母菌のような単細胞生物、長さが1mmくらいの線虫、マウス、人のカロリー制限したときのメカニズムについて書いているのですが、共通するのは、ミトコンドリアの増加だと書いており、最もミトコンドリアに対して注目しています。ただし、長寿遺伝子のはたらきは、ミトコンドリアを増やすことだけではないので、ミトコンドリアが増えたから長寿になると断定しているわけではありません。

Guarente教授の論文は、

Mitochondria–a nexus for aging, calorie restriction, and sirtuins? Guarente L. Cell. 2008 Jan 25;132(2):171-6. Review.

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Q8: サルがカロリー制限すると生活習慣病にならずに長寿になるということはわかりましたが、人間がカロリー制限した時に健康によいなどの研究はまだないのですか?

A8: 人間の場合、強制的に数十年もカロリー制限をするわけにはいかないのですが、自主的にカロリー制限をしているグループがあるそうです。皆さん、健康に過ごしているという話を聞きました。

太った人への大規模な研究は以下のような結果で、カロリー制限は効果有りという結論です。

Effect of 6-month calorie restriction on biomarkers of longevity, metabolic adaptation, and oxidative stress in overweight individuals: a randomized controlled trial. Heilbronn LK, de Jonge L, Frisard MI, DeLany JP, Larson-Meyer DE, Rood J, Nguyen T, Martin CK, Volaufova J, Most MM, Greenway FL, Smith SR, Deutsch WA, Williamson DA, Ravussin E; Pennington CALERIE Team. JAMA. 2006 Apr 5;295(13):1539-48. Erratum in: JAMA. 2006 Jun 7;295(21):2482.

健康な人に対する、6ヶ月間25%のカロリー制限をした研究は、以下の論文にその結果がまとめられています。

Effect of caloric restriction in non-obese humans on physiological, psychological and behavioral outcomes. Redman LM, Martin CK, Williamson DA, Ravussin E. Physiol Behav. 2008 Aug 6;94(5):643-8. Epub 2008 Apr 18. Review.

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Q9: カロリー制限をするとミトコンドリアが増えるというのは、人を対象にした研究はあるのでしょうか?「長寿遺伝子が働くから、ミトコンドリアが増えるはずだ」と言う推論に基づいた議論なのでしょうか?あるいは、動物実験の結果から類推した内容なのでしょうか?

A9: 人間の結果もでています。はじめに、動物実験で、ミトコンドリアが増える事を示した論文を2例挙げておきます。

Calorie restriction promotes mitochondrial biogenesis by inducing the expression of eNOS. Nisoli E, Tonello C, Cardile A, Cozzi V, Bracale R, Tedesco L, Falcone S, Valerio A, Cantoni O, Clementi E, Moncada S, Carruba MO. Science. 2005 Oct 14;310(5746):314-7.

Calorie restriction induces mitochondrial biogenesis and bioenergetic efficiency. López-Lluch G, Hunt N, Jones B, Zhu M, Jamieson H, Hilmer S, Cascajo MV, Allard J, Ingram DK, Navas P, de Cabo R. Proc Natl Acad Sci U S A. 2006 Feb 7;103(6):1768-73. Epub 2006 Jan 30.

人間に対する結果は、以下の論文があります。

Calorie restriction increases muscle mitochondrial biogenesis in healthy humans. Civitarese AE, Carling S, Heilbronn LK, Hulver MH, Ukropcova B, Deutsch WA, Smith SR, Ravussin E; CALERIE Pennington Team. PLoS Med. 2007 Mar;4(3):e76.

なお、これらの研究に対しては、様々な方面から活発に研究されており、反論もあります。

Does calorie restriction induce mitochondrial biogenesis? A reevaluation. Hancock CR, Han DH, Higashida K, Kim SH, Holloszy JO. FASEB J. 2010 Nov 4. [Epub ahead of print]

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Q10: 鳥のミトコンドリアからは、活性酸素が出にくいということですが、そのメカニズムはわかっているのですか?

A10: ハトのミトコンドリアからは活性酸素が出にくい理由が詳細に研究されています。

むしろ、ミトコンドリアの呼吸鎖の複合体Iが少ない事が原因である事が示されています。

Low complex I content explains the low hydrogen peroxide production rate of heart mitochondria from the long-lived pigeon, Columba livia. Lambert AJ, Buckingham JA, Boysen HM, Brand MD. Aging Cell. 2010 Feb;9(1):78-91. Epub 2009 Nov 25.

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Q11: ビタミンCはいくらでも摂ってよいものだと思っていました。ビタミンCが酸化剤として働く根拠の論文を教えてください。

A11:ビタミンCが酸化剤として働くかどうかについては、決着がついていない問題のようです。矛盾した結果が報告されています。いくらでも摂っても悪影響がないとは言えないと思います。

論文は、たくさんありますが、代表的な論文を挙げます。

Vitamin C exhibits pro-oxidant properties.

Podmore ID, Griffiths HR, Herbert KE, Mistry N, Mistry P, Lunec J.

Nature. 1998 Apr 9;392(6676):559.

Vitamin C in human health and disease is still a mystery? An overview.

Naidu KA.  Nutr J. 2003 Aug 21;2:7.

Does vitamin C act as a pro-oxidant under physiological conditions?

Carr A, Frei B.

FASEB J. 1999 Jun;13(9):1007-24. Review.

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Q12: ビタミンC過剰投与によるがん治療。(2011.12.17)

拙著「体が若くなる技術」では、ビタミンCの摂りすぎは危険ですよと、警告をならしました。一般にビタミンCは水溶性なので体内に蓄積しないのでいくらとってもよいと考えられていたのです。でも、抗酸化ビタミンでも強すぎると、活性酸素による遺伝子の傷を減らすどころか、傷をつけてしまうこともあります。厚生労働省所轄の栄養機能食品としても、上限値を1日1グラムに定めています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/hyouziseido-3.html

また、過剰摂取すると、尿路にシュウ酸カルシウムの結石ができてしまう可能性がありますので、これも過剰には摂らないほうがいいという根拠です。
ところで、ビタミンCの大量投与ががん治療に用いられるようになりました。がん細胞は、正常細胞に比べて活性酸素に対する抵抗力が弱い性質を利用したものです。ビタミンCを大量に投与すると「体が若くなる技術」にも書いたように、活性酸素が発生して、がん細胞を相対的に殺すことができるのではないかという考えに基づき治療に用いられています。もちろん、がんになったからといって医師の処方なしに、ビタミンCをたくさんとってはいけません。あくまで医師により治療が必須です。抗がん剤とは違って薬として認可されたものではなく、高濃度ビタミンC点滴療法は代替医療(補助療法)で、すでに有効な抗がん剤に代わるものではありませんのでご注意ください。
ビタミンCの大量投与によるがん治療は、副作用が抗がん剤よりも軽いので、抗がん剤や放射線治療と併用する方、抗がん剤や放射線治療の副作用が強くて続けられない方に適していると考えられています。

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Q13: カロリー制限と「空腹感」の関係とは?。
タニタの「まんぷくレストラン」が始まり人気を博しているようです。書籍では「体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~」だけでなく、「女子栄養大学のダイエットクリニック」「女子栄養大学の毎日おかず」も、カロリー制限をしながら満腹感を感じることができる、がテーマです。1月7日の日本テレビ「世界一受けたい授業」では、女子栄養大学の香川靖雄副学長がわかりやすい説明をしていらっしゃいました。一般的には、カロリーが少ないと満足できずストレスがたまってしまい、結局続かなくなってしまいがちです。半年間我慢して継続すれば慣れてしまうとの研究報告もあるのですが、半年も我慢できないというのが人間なのでしょう。満足しながらカロリー制限できるレシピを考案しているという点ではすばらしいことです。
ところで、拙著「体が若くなる技術」では、「ミトコンドリアを増やすためにもっとも重要なことは、カロリー制限よりもむしろ『空腹を感じること』なのです。」(195頁)。「毎日毎日カロリー制限をしなくても、ときどき空腹感を味わう。」(196頁)。と書きました。これだけを前後の脈絡なしに読めば、「まんぷくレストラン」は空腹を感じないので、ミトコンドリアは増えないのか ということになってしまいます。でも、そうではありません。
「毎日のカロリー制限を気にしてストレスを溜めるなら、総和のカロリーを気にするよりも時々プチ断食などして、カロリーを少なくする期間(=空腹を感じる期間)をつくることが大切」という意味です。ストレスを感じないように、カロリー制限する工夫が大切なのです。

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