Monthly Archives: 3月 2016

世界一受けたい授業(3月5日)の私が関与していない内容への訂正掲載


 前にもブログで大人げなく不満を漏らしてしまいましたが、私が全く関与していないところで、明らかな間違いの内容が放映されてしまいました。この訂正は、 http://www.ntv.co.jp/sekaju/onair/160305/01.html に掲載されました。こんな間違いの内容を私の授業として放映されてしまったのですから、私の研究者生命と名誉にかかわります。
 ただし、責任者3名が2度にわたって真摯な態度で謝罪と説明にきたのですから、このような事は例外的で頻繁におきていることはない証だと思いました。
 なお、その他の内容についても説明がありましたが、納得できる説明はありませんでした。

訂正内容は以下のようです。
 http://www.ntv.co.jp/sekaju/onair/160305/01.html
ミトコンドリアを増やすメニューについて
 従来製法の「ひじき」「切り干し大根」、及び「のり」は、ミトコンドリアを増やすのに必要な成分である鉄分を多く含む食材で、番組側で(注:太田教授が関与していないところで)調べて紹介しました。これらは、同じくミトコンドリアを増やすのに必要と紹介した栄養素ALA(アミノレブリン酸)を多く含む食材ではありません。放送では誤解を招く表現になっていたことをお詫びいたします。(※「納豆」にはALAが多く含まれます。)
  なお、画像の「昔ながらの朝食」は、ALAや鉄分を多く含む食材が並んだ食卓の一例として紹介したもので、白米や鮭はALAや鉄分を多く含んでいるわけではありません。


「効果がある」のに「効果がない?」


 水素水の注目度が高まるにつれ、様々な議論がされるようになっています。その中で水素水には「効果(あるいは効果・効能)」があるのか、ないのかという議論があります。水素の研究を私たちがはじめたのは、2005年1月ですから、11年たち、最初の論文が発表されて9年です。現在、基礎医学の学術論文が400報、臨床試験の論文が20報も発表され、これからも次々と論文が発表されます。現状は、例外的に速いスピードで研究が進展していると言えます。
 このように異例のスピードで、水素に関する研究が進むのは、科学的根拠に基づいて「水素にはすごい効果効能がある」と研究者が思うからに他なりません。人を対象とする臨床試験の場合は、多大な労力とお金がかかりますので、よほどの確信がないと臨床試験をはじめることはありません。また、医師として効果について確信がないのに患者さんの協力を求めることは、まずありません。
 しかし、非常に早いスピードで研究が進められても、水素が医薬品として認可される段階には至っていません。また、水素水などの食品としても、特定保健用食品や機能性表示食品には指定されていません。私としては、水素を医薬品として承認され、水素水を機能性食品に指定されるようにと努力しています。
 科学的には効果効能が明らかにされても、「効果効能を公的機関で認めるにいたってはいない」という段階になります。また、行政側からは、効果効能があるのは医薬品の範疇ですので、医薬品でないのは効果効能がないということになります。「公的機関で効果効能が認められていない=医薬品ではない=効果効能がない」という図式です。本来は「効果効能がまだ認められていない」のが正しい日本語だと思いますが、このように書くと、効果効能がない例でも効果効能があるのではないかと誤解されかねませんので、効果効能が科学的に明らかにされている場合もふくめ、行政側からは「効果効能がない」と言うのが妥当なのかもしれません。
(私の専門外の内容を含みますので、私に誤解がある場合はご指摘いただければ幸甚です)。


(独)国民生活センターからの報道発表  正統的な水素水と非科学商品は無関係であり混同してはならない。


 2016年3月10日に「活性酸素の1種を抑制する水をつくったとうたった装置」について、報道発表がなされました。
 正統的な科学に基づく議論と、インチキ商品と混同・誤解することは、科学の進歩を阻害するものです。

 「PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、水を電気分解して水素を発生させる装置の効果や活性酸素に関する相談が、2010年度以降、2015年 12月末までの5年間あまりに、220件(医療機器を除く)寄せられており、特に 2014 年度は前年度までの2 倍近くに増えていました。」そこで、「水の中のヒドロキシラジカルを抑制する水をつくるとうたった商品について、ヒドロキシラジカルを消去する能力(以下、「ヒドロキシラジカル消去能」とします。)等を調べ、消費者に情報提供することとしました。」とのことです。
(1) まず、問題としているラジカルですが、hydroxyl radicalであり、日本語ではヒドロキシルラジカルです。そもそも、ヒドロキシラジカルと書かれており、用語の使い方から間違っていますので、科学的議論がなりたつのか疑問です。
(2) 消費者からの疑問として、(事例3)「活性水素生成器の購入を検討中。3日経ってもヒドロキシラジカル抑制率は変化なしと言うが本当か」(事例4)生成された水素水はペットボトルで 2日程度はもつと勧められた。」が紹介されていましたが、そもそも水素水と活性水素は全く別物です。また、水素(H2)は前にも指摘しているように、ペットボトルからはすり抜けてしまいますので、指摘の商品は水素水を作るものではありません。
(3) 国民生活センターが測定した装置の説明として、「72 時間(3日間)保存してもヒドロキシラジカル抑制率はほとんど変わらない」「沸騰しても冷蔵してもヒドロキシラジカルの抑制率を維持する(ほとんど変わらない)」などと書かれています。これは、水素(H2)の性質とは全く違いますので、水素水とは全く別物で無関係です。
(4) そもそも水素水は水素が溶けた水です。砂糖がとけたのが砂糖水。食塩が溶けたのが食塩水。砂糖水が甘いのは水が甘くなったわけではなく、溶けている砂糖が甘いのです。また、食塩水が塩辛いのは水が塩辛くなったのではなく、食塩が塩辛いのです。水素水の場合は、水が変わった訳ではなく、水素の効果です。「水をつくる」という表記自体が、概念的に間違っています。


水素医学に関する臨床論文の発表:こんなに進んでいる臨床試験


 2007年に私たちが、水素医学に関する最初の論文を発表して8年(2015年6月現在)。わずか、8年間で人を対象とした水素の効果に関する臨床研究も英文論文が19報も発表されました。最初の論文から、わずか8年間で人を対象とした臨床研究がこのように次々発表されるのは、異例の速さです。現在、投稿中や論文作成中の論文もあり、今後次々と人に対する臨床試験が発表される予定です。
 中部大学の市原教授らが現在までの臨床試験の発表論文をまとめました。参照していただければ幸甚です。二重盲検試験はDBとしています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4610055/
(1) 2型糖尿病(水素水)(人数30)DB
(2) メタボリックシンドローム(水素水)(人数20)
(3) 慢性腎不全(透析)(人数29)
(4) 炎症性またはミトコンドリア性筋症(水素水)(人数31)DB
(5) 放射線治療の副作用軽減(水素水)(人数49)
(6) 関節リウマチ(水素水)(人数20)
(7) 筋肉疲労と血液乳酸(水素水)(人数10)DB
(8) 圧力皮膚潰瘍(人数22)
(9) 間質性膀胱炎(人数30)DB
(10) 脳虚血(腹腔注射)(人数38)
(11) 紫外線による皮膚障害(水素ガス)(人数28)
(12) 脂質代謝異常(水素水)(人数20)
(13) 慢性B型肝炎(水素水)(人数60)DB
(14) パーキンソン病(水素水)(人数17)DB
(15) 関節リウマチ(関節注射)(人数24)DB
(16) 運動による筋障害(サプリメント)(人数36)
(17) 運動による乳酸血症(水素水)(人数52)DB
(18) 静脈流改善(水素水)(人数34)DB
(19) 脂質代謝異常(水素水)(人数68)DB

 このように水素水の二重盲検臨床試験が大部分を示しますが、これから水素ガス吸引効果の臨床試験が発表される予定です。水素入浴に関しての人への効果は、まだ日本語論文だけです。
 インターネット上では、水素水の効果については動物実験にとどまっていると誤解している人もいるようですが、実はこんなに研究が進んでいるのです。


米国における水素医学の大反響


前述したように、1月22日に水素医学の総説が、International Journal of Clinical Medicine のOpen Access Online Journalに掲載されました。338論文を一挙にまとめた力作で、臨床研究もふくめ最近の水素医学の進歩がよくわかります。
http://www.scirp.org/Journal/PaperInformation.aspx?PaperID=62945
 現在、論文のdownload数が2708(3月10日現在)で、2015年の論文を含めても、突出したtopです。国別では、米国が61.4%、中国が8.7%、日本が7.1%の順です。このdownload数は、日本、中国、アジアから出発して、米国でも水素への関心が広がっている事を物語っています。


「世界一受けたい授業」の残念な裏事情


 2016年3月5日に出演した「世界一受けたい授業」は不満の残る結果となりました。2月20日の予告編を流したら、予想外の大きな反響があり、制作者側がかなりナーバスになってしまいました。どこからの圧力があったのか、なかったのかはわかりませんが、収録後に大幅な削減となりました。私としては、「何の根拠も示さないで、水素水の話をするとむしろ誤解される結果となり、研究者としては受け入れられない。」「台本が前提にあって出演することを決めているので、大幅な変更は約束違反になる。」と話をしたのですが、押し切られてしまいました。
 出演者の中で、「水素水を飲んでいる」という人もいたのですが、インチキ商品で、インチキ商品の広がりや、様々な誤解があり、「これからもたいへんだなあ」と落ち込んだ番組でした。
 また、最後に「日本食がミトコンドリアを増やすのにいい」と画像がでましたが、台本にも収録の際もなかった内容で、私が出演した番組でしたが、私は関与していません。


虚偽の宣伝に注意


私は、サプリメント「HYDROGEN EX」を、推奨していません。虚偽宣伝です。

Yahooの宣伝広告に、「え、太田教授が推薦する水素水? sis-e.com」というのがあり、そこをクリックすると、「水素水を超えた抗酸化サプリメント HYDROGEN EX」がでてきます。私は、この商品を推奨していません。
「水素水を超えた抗酸化サプリメント HYDROGEN EX」は、マイクロクラスター水素を含んでいると記載されています。このマイクロクラスターは、シリカに水素を吸蔵しているとしていますが、実態はNaBH4(水素化ホウ素ナトリウム)です。消費者の方は、だまされないように注意しましょう。
 私は、HYDROGEN EXを推奨するどころか、問題のある商品だと思っています。虚偽宣伝です。

「水の素(水素サプリメント)は、大丈夫、本物です。」
Yahooの宣伝に「水素研究・太田教授の水素サプリ mdfood.jp」がでてきますが、「水の素」についての記載は事実であり、虚偽宣伝ではありません。

水素水サーバー「CoolQoo」は知りません:悪質宣伝に注意。
 Yahooの宣伝に「太田教授も驚いた高濃度水素水 | genki-smile.com」世界一受けたい授業で疲れにくいと評判!体内ミトコンドリアを増やす水素水/提携 と記載されています。
 水素サーバー「CoolQoo」を私は全く知りません。知らないものを驚くことはできるはずがありません。これも、虚偽宣伝です。


お詫びです


いつもこのページを見ていただきありがとうございます。
本当に多くの方々より、お問合せをいただいており、関心が大きい事を実感しています。
それぞれにご返事をさせていただくようにしておりますが、ネット上のトラブルがあったり、時間的な余裕がとれない時もあったりで、ご返事が遅れることが多くなったり、ご返事を差し上げられない方が出てきたりしてます。
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