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水素水は魚へも効果的


 今まで、水素(および水素水)の効果についての研究は、多くの動物と人間を対象に進められてきました。線虫、マウス、モルモット、ラット、イヌ、ブタ、ウマ、ヒトに対する多彩な効果が論文発表されてきました。
最近、魚へも水素水の効果があることが報告されました。
Impact of molecular hydrogen treatments on the innate immune activity and survival of zebrafish (Danio rerio) challenged with Aeromonas hydrophila. Hu Z, Wu B, Meng F, Zhou Z, Lu H, Zhao H. Fish Shellfish Immunol. 2017 Aug;67:554-560.(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28630014
使った魚は、ゼブラフィッシュ。この魚は5 cmくらいの大きさで遺伝子の解析がすすんでいるので、研究によく使われています。
わずか0.016 ppmの水素濃度の水の中で飼育すると、自然免疫力が高まり、細菌感染に対して耐性が獲得され、細菌に感染しても寿命が長くなるとのことです。
魚にも効果があることが示され、水素は広く高等生物に効果的であることが理解されます。


論文発表10周年記念カンファレンス


 水素医学は、私たちが2007年にNature Medicineに論文を発表したことから本格的に始まったのは自他共に認めることです。
 この10年間に学術論文は500報にもおよびます。水素の体内への摂取法としては、水素水の飲用、水素点滴液の注入、水素ガスの吸入、水素点眼、水素入浴、水素化粧品と多彩な方法が使われています。動物実験だけでなく、例外的に速いスピードで多くの臨床試験がなされているのが、特徴だと言えます。水素ガスの吸入治療は、2016年11月に厚生労働省の先進医療Bに承認され、医療ガスへの承認に向かって実際の治療に使われています。発表当時の予想をはるかに上回る効果が確認されています。
 このNature Medicine論文発表10周年を記念して、国際的カンファレンスが今年(2017年)の9月15日に開催されることになりました。日本、中国、韓国、台湾、米国、ドイツ、スロバキア、ハンガリーから研究者が参加し、研究成果を発表し合います。また、産業界からも多くの方が参加されます。このカンファレンスによって、いっそう国際的な交流が活発になることが期待されます。
 日本発の研究分野なのですが、日本ではなく中国の広州で開催されることになりました。一般的なことですが、中国(地方)政府要人も参加されるとのこと。科学には国境がないので、どこで開催してもさしつかえないのですが、少し残念な日本の状況です。


水素水は、野菜・果物の劣化を抑制する


最近は、水素は、動物だけでなく、野菜や穀物への効果も次々報告されています。
本日(2017年7月28日)の日刊工業新聞で、興味深い報道がありました。
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00431875
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科の和田光生講師らが、野菜や果物を水素水に浸けることで低温障害が抑制されることを発見したという報道です。
同グループはバナナやナスを水素水に浸漬した後に自然乾燥し、冷蔵保存し、これを純水に浸漬したものと比較したとのこと。その結果、水素水に浸漬した果肉は、軟化が抑制されたほか、変色やくぼみなども少なく、品質劣化が抑えられたとの結果が認められました。
今後、野菜や果物の品質を維持することで、農家の出荷、物流、流通店舗での管理などで、様々な貢献をすると期待されます。
野菜や果物に対しても水素水に効果があるということは、高等生物一般に効果があると考えるのが自然でしょう。

なお、なかなか時間がとれなくて、このブログは休業状態でしたが、再開することにします。