食品が医薬品よりも効果効能があったら、どうなる?:食薬区分の話

By | 2016年6月16日

現在の日本のシステムでは、病人と健康人に区分されています。健康人というよりも、正確には、「疾病に羅患していない人」(機能性表示における定義)です。そうすると、疲労困憊の人も健康な人ですし、ストレスを抱えた人も、便秘がちの人も健康な人ですし、肌荒れの人も健康な人となります。また、二日酔いでは健康な状態とは言えないけれど、健康人です。また、糖尿病予備軍(境界型糖尿病)や軽度認知障害(軽度認知症)、メタボ(メタボリック症候群)、高血圧前状態の人は、健康な人に分類されたり、病人として医師が対応したりします。
 病気の人に対しては医師が、効果効能が明確に認められた医薬品を使って治療することになります。一方、健康人の不調に対しては個人の判断で食品、運動や休息で対応することになります。最近は、特保(特定保健用食品)や機能性表示食品という分類ができてきて、効果効能は言えないけれど、それなりの示唆することが言えることになりました。これを薬食区分といいます。この区分では、食品は医薬品よりも効果効能がないことが前提となっています。現在の水素(H2)の位置づけは、医薬品でも健康食品でもなく食品の範疇です。
 しかし、現在までの動物実験の結果や臨床試験のパイロット研究、私が知っている未発表の研究結果から判断すると、水素は、水素ガス、水素水、水素点滴液は、従来の医薬品よりも効果効能が顕著であると思わざるをえないのです。
 薬食区分では、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質」という区分もあります。しかし、同時に「一般人の間に存在する医薬品及び食品に対する概念を崩壊させ、医薬品の正しい使用が損われ、ひいては、医薬品に対する不信感を生じさせる」という懸念も表明されています。
 某新聞社のonlineニュースには、「太田氏は『健康食品としての水素水』の議論に『病人の治療に有効』という主張を持ち込むという誤りを犯した。」と私を非難する記事がでています。私はこのようなことを主張しているわけではないと思っていますが、非常に興味深い内容です。というのは、食品である水素水が病人の治療に有効という科学的なエビデンスが未発表データではすでに手元にありますし、さらに出てくるだろうと予測しているからです。
 ついでに言えば、効果効能がいくら顕著であっても医薬品として認可されるわけではありません。製薬会社が巨額の費用を負担して申請しない限り医薬品(保険薬)として認可される訳ではないのです。水素は独占できないのですから、製薬会社が医薬品として開発する見込みはほとんどありません。
 水素という食品の範疇のものが、病人の治療に有効であるということが科学的に証明されたとき、つまり現在の区分や前提を覆したとき、どのようなことが生じるか早めに対応を考えなければならないな、と真剣に考えているこの頃です。