“水素発生入浴剤“の中には、やけどの原因となるものがあると、国民生活センターが注意呼びかけの裏情報

By | 2016年7月27日

最近、水素に関する話題が多くなっています。国民生活センターは、7月21日に水素入浴剤による“やけど”の可能性についての記者会見をして、TBSなどでも放映されました。
このパック型水素発生剤は、粉末状の入浴剤とは異なり、アルミニム粉と酸化カルシウムの混合物が袋に入っています。そして、袋ごとお風呂につけると、水と反応して水素を発生しますが、同時に多量の熱を発生します。というよりも、その原材料は発熱剤として開発された経緯があります。高級レストランやテーマパークなどでも食品の保温によく使用されています。登山のときのお湯を沸かすのにも使われています。この素材は、お弁当をあたためるのに使う酸化カルシウムよりも多量の熱を発生します。そのため、やけどをしてしまうほどの熱を発生するのです。
そのときに、副産物として水素ガスを発生するので、水素入浴剤に使ったという経過です。しかし、その水素ガスは99%で、純度としては高くありません。清涼飲料水である水素水の原料となる水素は、99.95%〜99.99999%の純度の水素ガスが使われています。99.99999%の最高純度の水素ガスを使っているのは、出雲神社の水系をつかって製造販売されているメディソル社の水素水「縁(えにし)」と「結(ゆい)」です(二つ合わせて縁結び)。
くり返しますが、粉末状の水素入浴剤とは別の物で、今回の発表では、水素入浴剤全部が悪いような十把一絡のような議論はしていません。やけどの危険性のある製品を他の製品と混同しないように、きちんと区別しています。この点は評価できると思います。
もうひとつの懸念は、パック型入浴剤では、多くの水素ガスを発生しすぎることです。こんなに大量の水素ガスを発生させても、水には溶けないで風呂のお湯の外にでてしまうだけです。お風呂のなかで洗面器などに水素ガスを貯めて火をつけて遊ぶようなことがないかと心配です。水素ガスは4%以上になると爆発しますので、水素は多ければ多いほどよいというわけではありません。
ついでにと言っては語弊があるかもしれませんが、4年ほど前に、この製品(パック型入浴剤)が販売されたときに、ある研究会の休憩時間に参加者とコーヒーを飲みながら懇談する機会があり「そのパック型水素発生は、かなり高温になるのでやけどに注意する必要がある。私はお薦めしません。」という旨の話をしたことがあります。すると、それを録音しておいて「営業妨害だ。私は、あの手の人と知り合いが多いので、身辺には十分ご注意を!」という脅迫状まがいのメールを製造元の会社社長が送ってきました。困ったものです。この製品を販売している全部の会社というわけではありませんが、??と思われる会社が混じっています。
なお、TBSテレビでやけどの危険性のあるパック型水素発生剤を販売している会社のひとつは、分子状水素医学生物学会(太田成男理事長)の賛助会員となっていました。当会の賛助会員は1年制で、様子を見ながら1年毎の更新を認める方法となっています。が、今年の5月には諸般の事情で賛助会員の延長を認めませんでしたので、現在は賛助会員ではありません。また、私の写真と名前を宣伝に使っている会社がありますが、無断使用で私とは関係ありません。
水素化マグネシウムは化粧品素材としても承認されており、適正な量の水素を発生し発熱もしないので入浴化粧料として安全です。ちゃんとした製品と、そうでない製品を見分けながら、水素の効果を実感していただきたいと思います。