水素水の有効性の評価は実は悪くない:国立健康栄養研究所の評定を見て

By | 2016年9月3日

 以前、国立健康栄養研究所の有効性データベースについて、私見を述べました。(topics123)国立健康栄養研究所の「『健康食品』の素材情報データベース」に取り上げられた「水素水」(2016.7.9)では、水素水について「信頼できる十分なデータが見当たらない。」というのは、このデータベースでの常套句ですので、特に水素水に関してだけデータがないというわけではありません。と記しました。
 他の成分について注意深く読むと、常套句についても、評価の善し悪しによって、少しずつ書き方が違っていますので、整理してみます。
 医薬品として承認されているタウリンでは、「タウリン摂取によりうっ血性心不全および肝炎に対して一部で有効性が示唆されているが、その他の有効性については十分な情報が見当たらない。」のように「有効性が示唆」と掲載させています。
 カテキンやDHAのように特保として承認されているものは「関与成分とした特定保健用食品が許可されている。」と掲載されています。
 医薬品でも特保でもない成分については、よく見ると少しずつ書き方を変えています。それを、私流にランク付けしてみます。
Aランク:ヒトでの有効性については、信頼できる十分なデータが見当たらない。
Bランク:ヒトでの有効性については、信頼できるデータが十分で(は)ない。または、十分にはない。
Cランク:ヒトでの有効性については、信頼できるデータが(は)見当たらない。
Dランク:ヒトでの有効性については、十分な情報が見当たらない。
Eランク:ヒトでの有効性については、情報は見当たらない。
 具体的に見れば、例えば、スッポンは、Eランク;トマトは、Dランク;N—アセチルグルコサミンは、Cランク;クルクミン(カレーの成分)、シジミ、黒酢、ラクトフェリンは、Bランクです。それらに比べると、水素水はAランクです。さらに、「現時点における水素水のヒトにおける有効性や安全性の検討は、ほとんどが疾病を有する患者を対象に実施された予備的研究であり、それらの研究結果が市販の多様な水素水の製品を摂取した時の有効性を示す根拠になるとはいえない。」と書き加えられていますから、Aランク+αとも読み取れます。
 私は、スッポン、シジミ、トマトなどは、健康に良いと思っていますので、それらと比べると水素水は有効と評価されているのが現段階です。
 水素水について「信頼できる十分なデータが見当たらない。」を「信頼できるデータが見当たらない。」や「データがない。」と間違ってはいけません。
 また、「現段階では」という但し書きを加えないといけない段階ですので、将来的には、「○○には有効」や「○○に関しては特定保健用食品が許可されている」としていかなくてはならないと考えています。