おならをがまんするのは健康に良くない!:水素と悪玉腸内細菌の関係

By | 2016年10月13日

 「某大学教授や某国立研究所の『水素は水素水よりもおならに多く含まれている』の指摘に、おならを我慢する人や、おならを吸おうとする人が続出」という話題があるそうです。冗談かと思って無視していたら、本当に水素の効果を信じておならをがまんする人がいると聞いてビックリしています。
 おならをがまんすると健康にいいどころか、とても非常に悪いのです。

 一部の腸内細菌が水素を発生するのは本当です。しかし、腸内細菌すべてが水素を発生するわけではなく、善玉菌のビフィズス菌や乳酸菌は水素を発生しません。主に水素を発生するのは、悪玉菌の代表のウェルシュ菌と大腸菌です。この悪玉菌が腐敗によって作り出す物質が、おならの臭い原因です。単に臭いだけなら笑ってすませばいいのですが、発がん物質を含む有毒物質が多く含まれています。その有毒物質は吸収され、全身を巡ります。さらに、悪玉菌が発生する有毒物質は便秘を促し、便秘は悪玉菌の増加という悪循環をもたらします。
 
 ただし、悪玉菌が発生する有毒物質が健康に悪いのであって、悪玉菌の発生する水素が悪さをするわけではありません。あるテレビ番組で、「悪玉菌は健康に悪い=悪玉菌は水素を発生する=だから、水素は健康に悪い」ということを話していた人もいましたが、これも完全な誤解です。

 「腸内細菌が発生する水素よりも水素水を飲む方が効果的」(http://shigeo-ohta.com/topics120/)も合わせてお読みください。
 おならをしたくなったら、トイレに駆け込んで下さい。