またも内部被曝の説明の悪さ

By | 2011年11月16日

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(放射能:水素による防御 を合わせてご覧ください)。

今朝は憂鬱な朝だった。朝日新聞の1面トップの記事は間違った恐怖心を与えかねないものだったからだ。

福島の子ども、半数近くが甲状腺被曝 政府調査で判明
・・・・検査は3月24〜30日、いわき市と川俣町、飯舘村で0〜15歳の子どもを対象に実施した。原子力安全委員会が当時、精密検査が必要だと決めた基準は甲状腺被曝線量が毎時0.20マイクロシーベルト以上。1,150人のうち、条件が整い測定できた1,080人は全員、0.10マイクロシーベルト以下だった。この日、説明会には、検査を受けた子どもの保護者ら約50人が参加した。対策本部原子力被災者生活支援チームの福島靖正医療班長は「問題となるレベルではない」と説明した(新聞記事より抜粋)。

「問題となるレベルではない」という説明も載せてはいるが、「半数近くが甲状腺被曝」という見出しだけが一人歩きしかねない。
「あなたの内部被曝は、1時間あたり0.1マイクロシーベルトですから、問題となるレベルではない。」だけでなく、対策本部の担当者も新聞も、もう少し丁寧な説明ができないものか?
わかりやすい説明として、自然放射能による内部被曝と比べてどうかと説明するのがもっとも適切と思う。
自然放射性物質であるK-40は、人体中に必然的に約4000ベクレル(Bq)存在している。飲食で人体中に取り込まれるK-40は、1日あたり約50ベクレルだが、人体中の余分のカリウムが排出されるのに伴って同量が排出される。このK-40による年間の被ばく線量は、170マイクロシーベルト(0.17ミリシーベルト)。その他にも自然界に存在する放射性物質を毎日体にとりこんでいるので、体重60kgの人なら、7000ベクレルの放射性物質を必然的にもっている。これは、0.3ミリシーベルト相当し、地球で生きている限り避けることのできないもの(子供なら、その半分)である。
1時間あたり0.1マイクロシーベルトが3月30日なら、3月14日で、4倍の1時間あたり0.4マイクロシーベルトのはずで、合計被曝は30マイクロシーベルト程度になる。「自然放射能の内部被曝の1.2倍くらいになりました。」くらいの説明はして然るべきではないか!?