水素の測定結果は正しく解釈しないと弊害が大きくなる。

By | 2013年5月1日

topics69(2013.5.1)

水素は肉眼で見ることはできませんし匂いもありません。そこで、正しく測定し、正しく解釈することが必要です。正しく測定しても正しく解釈しないと意味がありません。
しかし、水素関連商品については、関係者の科学的知識が十分でないために善意の方の中には、結果を正しく解釈できず、誤解される方がたくさん見受けられます。悪意の方は別として、善意の方で科学的知識が乏しいために正しい解釈ができず誤解してしまい騙される方の少なからずいらっしゃいます。これは困ったことです。一般の方は、普通マイクロリットルとか言われてもピンとこないのが普通ですから仕方ないと思いますが、当事者である方は知らないではすまされず、ある程度の理解が必要です。
第三者機関に測定を依頼するのはよいことですが、解釈をまちがっては何にもなりません。むしろ弊害が大きくなります。
旧島津総合分析試験センターに測定を依頼した結果で例をあげますと、
(1)(株)創◯的◯物◯学研究所の測定依頼に対する旧島津総合分析試験センターからの報告では28時間後にサプリメントの1グラムあたり、0.18μL水素ガスが発生すると報告していますが、この0.18μLという量では、1カプセルあたり、0.072μL。飽和水素水では、1mLあたり18μLの水素ガスを含みますから、この0.072μLは飽和水素水の1滴にも相当しません。なお、この量は私の測定結果とほぼ一致しています。どうも、測定容器内の水素ガス濃度が3 ~ 5 ppmと「お◯よ◯水素」のHPでも堂々と主張していることから飽和水素濃度1.6 ppm (= 1.6 mg/L)と比較して誤解して主張しているようにも感じられます。あるいは悪意の場合は、このような数字を使って善意の方を騙していることになります。
(2)(株)エ◯ジ◯◯イトでは、旧島津総合分析試験センターの測定結果として、サプリメント1グラムあたり17μL発生すると宣伝していますが、1カプセルでは、7μL程度。1カプセルから発生する水素量は飽和水素水に対応させると0.4 mLにしかなりません。しかし、宣伝に17μL発生すると自ら広告にも使っていることからしますと、17μLというと微量ではなく多くの水素が発生すると本人たちは誤解しているのではないかと推察いたします。あるいは悪意の場合は、このような数字を使って善意の方を騙していることになります。
(3) 水素サプリメント「◯ヴィ」の水素分子含有量として、旧島津総合分析試験センターの測定結果として、150,000 ppm(100万分の15万の体積)が検出されたとHPに載せています。全体の体積がわからないので発生水素量は計算できないのですが、前と同じ測定方法だと仮定すると体積18 mLの100万分の15万で、2.7 mLの水素ガスが発生していることになります(この計算結果には仮定が入っています)。これでも、前の測定と同じように1グラムあたりの結果だとすると、1カプセルでは飽和水素水に換算すると60 mLにしかなりません。一般に考えれば、水素水としては合格品としては微妙でしょう。
以上のような現状は、測定結果は同じでも、測定を依頼した人が報告された結果を正しく理解できず(あるいは悪意をもって正しい解釈をせず)、「0.18μL水素が発生した」「他社製品よりも100倍も多く17μLも発生した」「150,000 ppmも検出できた」などと、本来ですと「ほとんどない」「極微量」「非常に少ない」と解釈されるべきところ、水素が発生している!!と解釈しているようです。水素が発生しているかどうかではなく、どれだけ発生しているかが大切なのです。なお、この第三者機関の測定結果と私の測定結果は一致しています。
「長時間(実験では167時間以上)水素が発生し続けます。「お◯よ◯水素」の水素吸蔵サンゴカルシウムから長時間にわたり継続的に発生している水素を何故、 非科学的と断定されるのでしょうか。」などとHPに書かれていますが、長時間発生するかどうかではなく、どのくらいの量(重さでも体積でも)発生するかが問題なのです。量を考慮しない議論こそ、非科学的と言えるでしょう。
消費者の方々は、騙されないように注意しましょう。