水素医学関連の論文は多くなってきて、だんだん正確に把握するのが難しくなっていますが、原著論文は500をゆうに超えたと思われます。
論文の質は一概にいうのが難しいのですが、どれだけ影響を与えたかという指標として引用数があげられます。私がNature Medicineに発表した論文の引用数は、現在613 (Scopusによる)です。新しい分野を切り開いた論文としては9年間で613は例外的に極めて多い引用数でノーベル賞クラスと言われます。
水素医学の論文の全体の平均の質の指標は、発表された学術誌のImpact Factorで表すことができます。大雑把に言えば、学術誌全体の2年間の引用数を発表論文数で割った数値です。中部大学の市原教授によると水素医学の最初の320報のImpact Factor平均は3.5だそうです。
Impact Factor平均が3.5と言われても専門外の方はピンと来ないと思いますので日本で発行されている学術誌と比較してみます。日本で発行されている英文雑誌のうちImpact Factorが算定されているのは、246誌で、上から8番目はCANCER SCIENCEでImpact Factor は3.896 、上から9番目はSCIENCE AND TECHNOLOGY OF ADVANCED MATERIALSで Impact Factorは 3.433。Impact Factor3.5は、日本で発行されている英文学術誌で、Impact Factorがついている雑誌の上位3−4%にあたるということになります。ちなみに全世界の20万誌のうち、Impact Factorがでているのは11698誌で、5%にしかすぎませんhttp://the.nacos.com/pdf/impactfactor.pdf 参照)。この数字をあてはめると、水素医学論文の平均は、日本の学術誌の上位0.15-0.2%ということになります。
私自身、この平均Impact Factor3.5を聞いて、この多さに正直驚いたくらいですから、かなり質の高い信頼性のある英文論文が多数出されていると言えます。
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