2011年10月27日食品安全委員会は、厚生労働大臣に対し、「食品健康影響評価の結果の通知について」として、食品中に含まれる放射性物質の評価を行っています。
食品安全委員会のレポートを実際に読んでみると、いろいろな面から検討されていることがわかります。
結論だけでなく、その検討経緯も含めてわかりやすく説明していただきたいものです。
そのレポートのなかで、参考とした資料もリストアップされています。参考にしたものはA、参考のサポートとしたものをB、その他は(-)として51の報告を挙げていて、Aは9つだけです。そのAの中でも一番にあげられているのはインドのケララ地方の放射線量と健康の関連についてのレポートで、信頼できる結果としています。インドのケララ地方では、積算被曝量が500mSvにも達しますが、健康被害は全くないということです。もちろん、この地方には、子供も住んでいますし、妊婦もいます。それを含めて他の地方と比べて、なんら悪い影響が認められないという結果です。
食品安全委員会の結論としては、生涯の積算放射線量は、100mSvにおさえるべきであると答申していますが、一生で100mSvの放射性物質を食べても「がん」になることを意味しているわけではないと報告しています。500mSvでも、そんなに気にすることはないということですので、過剰な反応は「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
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