水素医学の発展:副作用無し、論文数は、1,500

投稿者: | 2020年5月15日

新型コロナウイルスへの対策としての水素の利用(その9)

 

(注:水素ガス発生装置はすでに数社から販売されていますが、ほとんど水素が発生しない装置や発生水素量が少ないものがありますので、水素ガス発生装置という名前だけで飛びつかないようにお願いします。商品を個人的に知りたい方は、ここへご連絡ください。)

水素ガスがどのように新型コロナウイルス肺炎の症状を改善するかを解説してきました。ここで、改ためて、水素医学の現状を簡単に説明します。
水素分子(化学式ではH2)は、私たちの身体では何ら効果効能を示すことを無いと信じられてきました。2007年に私たちが、Nature Medicineに論文に発表して以来、世界中で水素を用いた医学・生物学的研究が始まり、現在は英文の学術論文が1,500を越えています。しかし、長年にわたる常識を変えるのは簡単ではなく、水素に多くの効果があるということに対して理解できず、懐疑的に思う人もいます。
水素医学の発展の様子を理解するために、年毎の発表論文数を図に示します。
水素については、従来の常識で考えてはいけないということを強調しておきます。
(1) 副作用がない。
効果がある医薬品には必ず副作用があるというのが従来の常識でしたが、水素には副作用が認められません。
(2) 多機能、多特異性。
医薬品は、特定の臓器に特定の作用があるのが従来の常識でしたが、水素はほとんどすべての臓器に多くの機能を発揮します。
(3) 重篤な疾患から健常人まで
重篤な疾患へ対する医薬品は、健康増進には使われません。健康食品は、重篤な病気を改善する効果はありません。一方、水素は重篤な病気の治療から健康維持までが広範なターゲットです。さらに、水素は農業への革命を起こそうとしています。

(水素ガス吸入の現状)
・中国では、2019年、水素発生装置を医療器具として薬事承認され、2020年肺炎治療への適用が認められています(資料-2-1)。
・日本では、2016年から心肺停止後蘇生に対して、先進医療Bとして水素ガス吸引治療が承認されています(資料9-1)。
・水素ガスを吸うこと自体は何ら規制されるものではなく、すでに多くのサロンで利用されています。
・何より、副作用の害がないのが利点です。
(ただし、効果効能を謳うと薬機法(旧薬事法)に抵触することになる可能性があります。)

(推奨) 私は個人的に、以下の条件を満たす機器を推奨します。(1)1分間に300 mL以上の水素ガスを発生すること。(2)水素ガスの純度は、99.9999%以上であること=電気分解には精製水を用いること。(3)電気機器としての安全性・耐久性が認証されていること。(4)使用保証時間は、4,000時間を越えること=1日6時間2年間)

(根拠)必要な水素ガスの発生量と注意点
どのくらいの濃度の水素ガスを吸入すれば有効かを計算してみます。今まで、多くの動物研究と臨床研究で使われてきた有効水素濃度は、1.2−4%です。私たちは、1分間に8リットルの空気を吸い、吐き出します。吸う時間と吐く時間の比率は1:2です。つまり20秒間で空気を吸い、40秒間で吐き出します。医療用のガスマスクを使う場合は別に考える必要がありますが、カニューレを使って水素ガスを吸入したいときは、20秒間で100%の水素ガスが96−320 mL(8,000 x 0.012 – 8,000 x 0.04)、1分間で288−960 mLの水素ガスの発生が必要になります。もちろん100%の水素ガスを直接吸入するわけではなく、空気も含めて吸入します。
水素は、4%以上では燃焼の可能性がありますので、火気厳禁、通気性を良くして吸入する必要があります。

注意:水素ガス発生装置はすでに数社から販売されていますが、ほとんど水素が発生しない装置や発生水素量が少ないものが多くありますので、水素ガス発生装置という名前を見ただけで飛びつかないようにお願いします。)