水素ガス・水素水の科学的根拠を調べるには

投稿者: | 2019年7月8日

最近、また水素ガスと水素水について、週刊誌などで取り上げられるようになってきました。いつものことですが、「水素水には効果がない」「エビデンスがない」「科学的根拠がない」などというコメントが見うけられます。水素医学の医学論文は、ゆうに1,000報を超え、人に対する効果も次々と報告されています。いまだに、こんなことを言っている人がいるとは、正直驚きです。

一般の人では、どのくらいの科学・医学論文が出ているのかを調べるのは容易ではないと思います。しかし、現在は、Google Scholarで誰でも検索できます。私たちが2007年にNature Medicineに発表した論文が、どのように引用されているかを見れば、進捗状況が一目瞭然でわかります。科学は積み重ねですから、新しい論文を発表するときに以前発表された論文を引用するので、どのくらい引用されているかを見れば、専門外の人や一般の方でも理解できます。

https://scholar.google.co.jp からGoogle Scholar を呼び出し、「Ohta S hydrogen 2007」と入力すると、 https://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&as_sdt=0%2C5&q=Ohta+S+hydrogen&oq=O
に、Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicalsの論文名が出てきます。その下に、引用元 1457とあるのは、2019年6月9日現在で、引用論文が1457あるという意味です。引用元1457をクリックすると、この論文を引用した論文リストが出てきます。

10年以上前の論文ですので、もう引用されない場合もありますし、水素医学の論文の他の論文にも引用された場合もありますが、大まかに言って、主な関連論文は、このくらいだと見積もることができます。

1457という数字には、ピンとこない人も多いと思いますので、「Honjo T PD-1 1992」 で検索すると昨年ノーベル賞受賞の本庶先生のPD−1の最初の論文を見ることができ、引用元1906となっています。「Ohsumi Y Autophagy 1992」で、検索すると一昨年ノーベル賞受賞の大隅先生のAutophagyの最初の論文を見ることができ、引用元1050となっています。二人の先生のノーベル賞受賞の最初の論文は、いずれも1992年だったのですね。