鐘南山(Nan-Shan Zhong)先生らによって始められた新型コロナウイルスに対する水素ガス吸入治療が中国では標準治療となっていることをこのブログでもお知らせしました(https://shigeo-ohta.com/topics163/)(https://shigeo-ohta.com/topics168/)。データを示す医学論文がでることを心待ちにしていましたが、Journal of Thoracic Disease 2020年6月号に発表されました。
http://jtd.amegroups.com/article/view/40994/html から、誰でも無料で論文を読むことができますし、Google翻訳を使えば、ほぼ正確に日本語に翻訳できますので、英語が苦手な人でも読めます。
水素ガスと酸素ガスを吸わせた患者(赤)は44人、比較のための酸素だけを吸わせた患者(青)は46人。救急時ということで、無作為なグループ分けはしていません。
この図から分かりますように、2−3日でも水素の吸入効果が明確になっています。特に、胸痛に対して改善効果が著しいことがわかります。胸痛は、胸内血栓によるものと思われますので、前のブログでも紹介しましたように、水素には血栓を抑制する効果もあるので、胸痛改善が顕著なのと思われます(https://shigeo-ohta.com/topics167/)(https://shigeo-ohta.com/topics173/)(https://shigeo-ohta.com/topics174/)。
中国では、この水素発生装置は医用機器として承認されましたが、日本では残念ながら、そうはなっていません。十分な量の水素ガスを吸わせるだけで、新型コロナに感染しても重症化を抑制できるはずなのにと、もどかしさがつのります。
国として、水素発生装置を医療機器としては認めていませんが、個人の意思で水素ガスを吸うことには何ら問題がありません。
[注意]
市販の水素ガス発生装置には、水素をほとんど発生しない機器や少量の水素しか発生しない機器が少なからずあります。水素ガスであれば何でもいいというわけではないので、気をつけましょう。https://shigeo-ohta.com/topics171/ を参考にしてください。興味のある方は、このブログの「問い合わせ」から私に問い合わせてください。