溶液のppmと気体のppmの違い:週刊文春2月28日号

投稿者: | 2013年2月25日

topics65 (2013.2.25)
2月21日発売の週刊文春(2月28日号)に、水素の記事がでています。水素水(夢のアンチエイジング商品)論争に最終結論!誌上実験でわかった「本物」と「偽物」というタイトルです。
ここで、水素の量を計るのに、ppmという単位を使っており、「溶液と気体では1万1千倍も違う」と述べています。この説明を記者の方には長々としたのですが、読者には難しすぎるかも、とのことで掲載されませんでした。この違いをここで説明したいと思います。
ppmとは、parts of millionの略で、100万分の1という意味です。一般に溶液では、100万分の1の重さ、気体では100万分の1の体積を示します。例えば、1リットルの水は、1000グラムですから、その100万分の1の重さは、1ミリグラム(=0.001グラム)です。
気体では、1リットルの体積の100万分の1ですから、1マイクロリットル、(=0.001ミリリットル=0.000001リットル)です。
ところで、2グラムの水素(H2)は、22.4リットル(大気圧、0度C)です。つまり、1グラムは約11リットルです。(室温と0度Cは少し違いますが、無視できる違いなので、2グラム[H2の分子量]22.4リットルとします)。
(1) 1リットル内の水素を重さで比較すると、
溶液では1ppmは、0.001グラムの水素を含みます。
気体では1ppmは、1マイクロリットルの水素ガスを含みます。それを重さにすると0.09マイクログラム=0.000000009グラムなので、11,000倍違うことになります。
(2)  1リットル内の体積で比較すると、
溶液の1ppmは、0.001グラムの水素を含み、それは0.011リットルの水素ガスに対応します。
気体の1ppmは、0.000001リットルの水素ガスを含みますから、体積で比較しても、やはり11,000分の1です。
なお、飽和水素水は、1.6ppmですから、1リットルの水に1.6ミリグラム(0.0016グラム)の水素(H2)が溶けていることを意味します。
水素吸蔵サンゴのサプリメント(おはよう水素)では、島津総合分析試験センターで測定してもらったとインターネットで公表していますが、3ppmの水素ガスが発生したと記載。さらに、詳しい測定法を取り寄せた人から見せてもらうと、1グラムのサプリメントから、約0.2マイクロリットル(=0.0000002リットル)の水素ガスが発生すると書いてあります。これは、重さにすると、0.018マイクログラム(=0.000000018グラム)。飽和水素水は、1リットルで、0.0016グラム(1600マイクログラム)の水素を含むはずですから、約10万分の1リットル(10マイクロリットル)。水1滴は、50マイクロリットルですから、サプリメント1グラムから、水1滴の5分の1しか発生していないというのが、島津総合分析試験センターの測定結果です。私の測定結果の半分しか発生していないという結果でしたが、条件が違うので結果はほぼ一致していると言っていいでしょう。
つまり、島津総合分析センターの結果も私の結果も、水素吸蔵サンゴサプリでは、水素水の1滴にもみたない量の水素しか発生しないものを「水素が発生している」と強弁していることになります。10万分の1しかないものは、「ほとんどない」と言います。
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